弟のスケッチブック

弟の佑介が体を悪くした。 まだ6歳だった。 病室に行くと俺があげたスケッチブックに いつも何かを書いていた。 俺がそれを見ようとすると怒った。 春風がまだ吹かないころに、あいつは6年の生涯を終えた。 空のベッドの上にあの … 続きを読む 弟のスケッチブック